アイドルのいる暮らし

生まれてこの方ずっとアイドルオタクな僕が提唱するアイドル哲学はこのようなものでしかありません。

℃-ute解散まであと5日

努力は必ず報われるとは限らない。だが、成功している人は努力している。

これは、大好きなアイドルSUPER☆GiRLSの内村莉彩ちゃんの座右の銘だ。本人曰はく、ベートーヴェンの名言らしい。

この座右の銘を、彼女はスパガ(SUPER☆GiRLSの愛称)に加入した時(2014年)からずっと変えられていない。恐らく、アイドルを始めてからずっと。きっと、この言葉の本質をアイドル活動のみで発散させるつもりじゃないと考えているのだろうが。

また、同期浅川さんの尊敬する高橋みなみAKB48総監督の「努力は必ず報われる」という言葉は関与していないと思われる。

彼女がこの言葉を信じ続けていつか本当に花盛りの道を歩けるようにスパガ運営はもっともっと頑張ってください。

 

 

僕たちは、なぜ総てのアイドルの夢を叶えることができないのだろう。

なぜ、小学6年だったアイドルに「必ず報われるとは限らない」なんて、漢文的な部分否定で物事を悟らせないといけないのだろう。

 

答えの一つにあること。

アイドルというものには、賞味期限があることだ。

賢いアイドルは賞味期限が切れるまでに卒業していくし、賞味期限が切れったって獲得したファンが完全に絶えるわけじゃないから、気にしないでいれる子もいる。なんらかの事情で賞味期間を迎えずに卒業せえざるを得なかったアイドルもいることだろう。

 

あと5日でグループとして息絶える℃-ute。このグループの賞味期限はいつだったか。

世間の目に一番触れていたのは、「きらりん☆レボリューション」のアニメ版に突如現れたひかるちゃんのいるグループだった頃か。

一番必死だったのは、メンバーが気づけば5人になり、なんだか苦しそうながら我武者羅にやってた頃か。

はたまた、ライブNo.1アイドルと呼ばれるようになり、セクシーでタイトな衣装と振付が増えた頃か。

それとも、℃-uteとしての醍醐味は、Berryz工房が無期限活動停止を迎え、ハロプロの最年長グループになってからか。

 

今日思い浮かべると、なんだか、どの瞬間の矢島舞美も、中島早貴も、鈴木愛理も、岡井千聖も、萩原舞も、一寸先の夜明けが目の前にあるように瞳をキラキラさせていた。

℃-uteの印象といえば、ステージからちょっと斜め上の客席をめがけ、ハンドマイクを強く握っているような。あの、5人の姿は兎にも角にもあと5日で見納め。

 

5日後、様々なことを乗り越えた彼女たちだから、「全部やり切ったよ、ありがとう」と、言うのだろう。多分心から、そう思う瞬間が少なくとも満員のアリーナにはあるだろう。

しかし、みんな、全盛期のモーニング娘。を見て、アイドルになろうとした。

努力すれば、どこかで救われて、テレビに出られまっくって、CDが毎回飛ぶように売れ、大きなドームを毎度毎度満席にする。それが、きっと、見合ったサクセスだったに違いない。

今の日本にはアイドルが溢れすぎていてどうしても人気が分散するから、ほんとうの実力でそれを全部手にできているアイドルなんていないのも現実で。

十何世紀のヨーロッパの芸術家のように彼女たちが寿命を迎えてから評価されるのも悲しすぎる。その時、「℃-ute」の発音はちゃんと伝わるだろうか。

 

僕たちは、なぜ総てのアイドルの夢を叶えることができないのだろう。

 

 

 

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